ピロリ菌とは?
胃・十二指腸潰瘍の多くの方にピロリ菌の感染が認められています。
胃・十二指腸潰瘍は再発を繰り返すことが多い病気で、ピロリ菌を除菌すると再発が著しく減少することが報告されています。また最近の研究で、胃癌とも深い関わりがあることがわかってきました。ピロリ菌の陽性例と陰性例に対して10年間の追跡調査を行ったところ、ピロリ菌陽性例で2.9%に(36/1246例)に胃がんが発見され、陰性では胃がんが認められなかったという報告があります(Uemura,N.,et al.:N Engl J Med,345,784,2001(一部改変)。